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日馬をつなぐビジネスマガジン

マラッカ地域部会長 大塚裕孝
Dynapac(GF)Malaysia Sdn.Bhd.

JACTIMの皆さまお世話になっております。

2024年度のマラッカ地域部会長を拝命致しましたDynapac(GF)Malaysia Sdn.Bhd.の大塚と申します。弊社は段ボールを主とした梱包材の製造販売を手掛けております。

私は2022年4月の入国時隔離措置が解除された直後にこちらに入国しており、現在3年目を迎えております。海外赴任はタイ、ベトナム、フィリピンと回り、こちらが4ヵ国目で今年で通算18年目となりました。MD職を昨年4月に前任者より引き継ぎ、未だに右往左往しておりますが、何卒宜しくお願い致します。

23年は製造業を中心とした会員数10社にて活動を行い、10月にオンラインながら地域部会を開催いたしました。その際にはADTEC Melaka 赤松様、株式会社Hi 湯浅様のご講演もいただきました。
24年は会員数9社にてスタートしており、今後部会のスケジュールを決定していく予定です。

マラッカはその戦略的な地理的位置と豊富な歴史遺産で知られており、経済的には観光業・製造業・サービス業が主要な部門です。

コロナ後の人流回復に伴い、観光業およびサービス業については徐々に活気づいてきています。コロナ以前と比べると国外からの観光客の割合は中国が減少し、ベトナムなどのエリアからが増えているようです。この違いが使用金額の差に出ているようで、コロナ前の活況を取り戻すにはしばらく時間が掛かりそうです。

製造業については近隣エリアを含めた家具などの地場産業が23年には大きなダメージを受けました。コロナ中の市場在庫の増加・コロナ後の景気低迷・製造国の変更などが主要因だったとのことです。昨年はこれが加工食品やサービス業など他の産業にも少なからず影響を与え地域としても厳しい一年でした。

また当地の日系企業においても拡張を予定している企業様もありますが、23年は全体的には縮小傾向が強かったと感じています。

とはいえ24年に入り、皆様から良化傾向とのお話を伺う機会も増え、明るい兆しが見えているものと確信しております。

また当地ではマラッカ・ゲートウェイや国際港拡張の再開報道の影響からか、23年は米・中・欧企業の複数の新規大型投資も決定しました。これら直近の投資については半導体産業や自動車産業関連に偏っており、地域の製造業種転換の過渡期にあると捉えています。人の確保を始め諸々の環境変化への対応が各社共通の課題になるのではないでしょうか。

当地のオペレーションは前述のような環境変化も考慮しなくてはならない難しい時期かと思います。今後の方向性を考える際にやはりJACTIM活動とJETRO様が情報入手先・相談先として大きな助けになります。地域部会の皆様とJACTIM本部・JETRO様をつなぐ一助になれるよう微力ながら邁進して参ります。

一年の期間ではありますが、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。