キヤノン電子マレーシア
登龍 浩二
(JACTIM 役職 任命理事)
2009・2017・2022年度 ペナン地域部会会長
2013・2023年度 ペナン地域部会副会長
(略歴)
1957年12月生まれ 山口県出身(現 埼玉県在住)
1980年4月 キヤノン電子株式会社入社
2000年1月 キヤノン電子マレーシアへ出向 技術部長、工場長、副社長を経て2007年より現職
趣味・スポーツ歴は、剣道を中高で嗜み、剣道3段、居合道2段まで取得。入社後、硬式テニス部へ入部し約15年間実業団で活動して、2000年以降は、当地でのゴルフ天国にはまりました。
入社後3年目に職場の上司に連れられて初コースデビュー(当時廣済堂埼玉CC)し、132打も打った記憶があります。その後は社内のメンバーとテニスの合間に群馬県高崎市の河川敷コースを往復はがきで申し込み、半年に一度程度の頻度で予約できたらプレーをするようになりました。
当地に単身赴任してから休日は暇なため、ゴルフを嗜むようになりました。当時、上司に言われたことは「素振りをしなくても良いから同伴競技者に迷惑をかけないように」と言われ、準備ができたら安全を確認してどんどん打つことを心掛けた結果、その癖が染みついて今でもほとんど素振り無しで回っています。残りの人生の中でも、常に周りの人を思いやる気持ちを大切にして有意義な人生を送っていきます。
駐在時は、メインはペナン近郊でプレーをし、たまにクアラルンプール(KLGCCやTEMPLAR等々)で、連休があればタイのバンコクやプーケットに行ってプレーをしました。
2000年当時は、ペナンで1番良いゴルフ場はクリスタルゴルフ(現マウンテンビューとして営業中)で、杉本英世さんが監修されたゴルフコースで、阪神タイガースファンの日本人グリーンキーパーがおり、福嶋晃子プロもテレビ撮影で来ておりました。日本の山岳コースのような自然豊かなコースでしたが、現在は近隣の山を崩して採土しているため美観を損ない、住まいを失った猪ファミリーがコースに出てくるようになり、マレーシアの経済成長に伴う環境破壊を目の当たりにしています。また、ペナン州北部のケダ州にあるチンタサヤンゴルフクラブもきれいなコースで当時ペナン近郊で1番の高速グリーンでしたが、20年を超えた年月とともに、グリーンが固くなり芝を短く刈れなくなり、ペナン近郊で1番遅いグリーンとなっていました。ただ、ケダ州近隣にあるゴルフ場(プラマイプラ、ハーバード等)は生き残りを懸けてこぞって改修を進めており、今後のリニューアルが楽しみです。ペナン近郊のゴルフ場は経営が厳しいところが多くコースコンディションはいまいちですが、安い料金と予約なしでもプレーできる庶民的なコースが多くありますので、ぜひペナンへお越しの際はゴルフを楽しんでいただきたいと思います。
海外遠征は、直行便のあるタイ王国で、ザ ロイヤルゴルフ、スワンゴルフ、タイカントリー、レークウッド、サイアムカントリークラブ、ナワナコン ゴルフ、ブルーキャニオン ゴルフ、サウザンドヒル ゴルフコースに出向きました。印象に残ったコースとしては、2001年~2003年に毎年行っていたプーケット合宿で、当時プーケットに自宅があった友人と4人で3泊4ラウンドした中でのブルー キャニオンゴルフで、1日2ラウンドをし午後のキャニオンコースでは、クラブハウスに上がる階段の長くつらかったことが思い出されます。ゴルフの後は、ピックアップの荷台に乗りバーベキュー食材を買い出しに行き、自炊をしていました。バーベキュー未経験の友人と二人でバーベキューセットの中にある黒い石?が炭だと思い再三着火を試しましたが、火が付かず家主に聞いたらこれは焼敷石で炭は別にあると言われ大爆笑したものの、無事にバーベキューを楽しむことができました。また我々二人の努力に感銘を受けた(?)、未だかつて皿洗いをしたことがないにもかかわらず、他の友人が腰痛ベルトをしながら皿洗いを手伝ってくれました。
ペナンでは、毎週日本人主体の月例ゴルフコンペティションがあります。そのため、社内でゴルフメンバーが集まらなくても申し込めば幹事さんにアレンジしてもらえプレーができる、いわば近隣企業さんの井戸端会議的な重要なコミュニケーションの場となっています。以下にペナンでの代表的なコンペの概要をご紹介いたします。(他にもレストラン等の開催コンペもあるようです)
第1日曜日:サムアオランコンペ(場所:クリスタル 約40人前後、4月時点 第284回)
第2日曜日:DUDA CUP(場所:チンタ サヤン 約30人、4月時点 第384回)
第3日曜日:シニアゴルフ(場所:チンタ サヤン 約20人、4月時点 第331回)
第4日曜日:PENY CLUB(場所:ブキット ジャウイ 約50人、4月時点 第323回)
私は、第3週以外のコンペは参加し、第2、第4週のコンペ参加回数は200回を超えており、第4週のPENY CLUBコンペは、当地へ赴任以来幹事役を務めさせてもらいました。PENY CLUBでは、毎年、1~11月が月例会で、12月は、月例会入賞者を集めたグランドチャンピオン大会(第3土・日の2日間合計でのコンペティション)を開催しております。私は、幸運なことに、毎年、権利を獲得することができ、2006年、2018年、2022年にはハンディキャップにも恵まれ、最後は1打差のデッドヒートでの争いで3回のグランドチャンピオンを獲得することができました。また、思い出としては、年1回の日本人会親睦コンペティション(マウンテンビュー、参加者:約100名+)があり、ダブルペリア方式ではありますが、幸運にも2006年、2019年と25年間で2回優勝することができました。
(写真上:ペニークラブ 2022年GC大会優勝カップ)
また、気の合う仲間が集うペナンスクラッチクラブ(PSC)会があり、規約に「ゴルフをこよなく愛し上達の努力を惜しまぬゴルファーの集まりである」となっています。本会は1998年からPENY CLUBに参加していたシングルHCの猛者4人が始めた会で、本当のスクラッチで開催していました。その後、私を含む面々16人程度が参加してハンデ制となり、四半期ごとに個人目標スコアを設定し、メンバー各位が切磋琢磨して技術力を磨き、目標をクリアしたメンバーを囲んでお祝い会をしています。(これが本当の会の趣旨かもと思います)
JACTIMの活動においては、ペラ部会との年1回の合同会議と合同コンペティションに参加したり、シャーラム三水会さんとペナン三水会とで合同会議と合同コンペティションにも参加し、会員同士の親睦を深めることが出来ました。今後も継続して会員の交流が続くことを願っております。また、クアラルンプール九州県人会とペナン九州人会とのゴルフ対抗戦も25年以上続いており、その時々にお会いした方々とは公私ともに交流を深めることが出来、大変有意義であったことが印象に残っています。
約25年間マレーシアに滞在でき、ゴルフを通してJACTIM、三水会、その他コンペティションを通じてペナンだけでなくクアラルンプール、ペラその他地域の方々との交流を深めることができ、各社の抱えている課題等の情報共有もできました。自身の健康管理の一助でもあるゴルフは、社会人として重要なコミュニケーションツールの一つであります。当地にてたくさんのゴルフラウンドができたことに大変感謝しており、体力の続く限り今後も嗜んでいきたいと思います。
最後に、JACTIMの活動を合同会議、講演会、ゴルフ親睦会等をさらに地域部会の方々へも広めていただき、日系企業として一丸となって、政府への交渉力を高めていただけることを祈念しております。JACTIM本部、地域部会役員の方々、JACTIM会員の方々におかれましては、本業との掛け持ちで大変ご苦労されておりますが、マレーシアでの日系企業のスムーズな活動を継続・拡大できます様よろしくお願い申し上げます。
以上