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日馬をつなぐビジネスマガジン

副会頭 細川純治
(パナソニックマネジメントマレーシア 社長)


現在、副会頭と事業環境委員会共同委員長を務めさせていただいておりますパナソニックの細川です。JACTIM会員企業の皆様には、平素より大変お世話になり誠にありがとうございます。

2022年10月にシンガポールよりマレーシアに転勤し、2年が経過しました。シンガポールから移り住んで最初に感じたのは「野菜がおいしい」ということです。シンガポールはほぼすべての野菜を海外から輸入しており、どうしても新鮮な野菜に出会えることが少ないです。レタスの切り口をみてがっかりしておりました。その点、KLは朝、キャメロンハイランドで収穫された野菜が午後にはスーパーで購入できる好立地ですので新鮮さが全く違います。また果物も地元産の新鮮な果物が手に入りますのでこれも有難いです。

ただ、マレーシアはシンガポール以上に車社会ですので、運動不足が気になります。過去の海外勤務ではお腹周りがひとまわり大きくなって帰国することが通例でしたので、今回はそうならないよう運動を心掛けております。当初は住んでいるコンドミニアムの周辺での散歩を心掛けていたのですが、バイクに轢かれそうになり、また、急に木が倒れてきたり、歩道が陥没するかもしれませんので、今はジムで汗を流すようにしています。

また、着任早々のマレーシア総選挙にはびっくりさせられました。不思議な連立政権の成立もさることながら、国を挙げての特別休日が急にアナウンスされることは驚きでした。ポジティブに言いますと非常にフレキシブルな国と言えますでしょうか。政策決定のプロセスでもフレキシブルです。日本やシンガポールでは各方面の意見徴収や議論を終えた後に発表となり、発表された政策の見直しを期待することは非常に難しいですが、マレーシアでは様々な議論は後回しにして、まず発表し、問題があれば修正していくことが普通であることを学びました。JACTIMの活動の一つにMIDAやMITIとの対話会がありますが、少なくとも政府が産業界の意見を聞く姿勢を持っていることは私共の活動上、非常にありがたいことと言えます。

 さて、JACTIMでは今年度、経営委員会と貿易委員会を一緒にし、新たに事業環境委員会を立ち上げました。この事業環境委員会は「会員企業の皆様の悩み事・お困り事を集め、又、より多くの知見に基づき議論し、何らかの解決策を見出す場」です。皆様のお困り事に100%解決策を見出せるかどうかはわかりませんが、同じような悩みを抱えている企業も多く、各分野の専門家の皆様にも委員会に入ってもらいながら、様々な意見を交換することで少しは解決の糸口を見つけていただけるのではないかと思っております。発足して5カ月が経過しましたが、既に多くの会員企業の皆様からの悩み事・お困り事についての議論がなされました。何か相談したいことがありましたら、気軽にJACTIM事務局に相談いただき、実際に事業環境委員会に参加いただきたいと思います。よろしくお願いします。

また、悩み事・お困り事の解決の場は委員会の場だけでではありません。むしろ会議の前後や懇親会での雑談の方が重要かもしれません。私自身、会議の前後や懇親会の場で会員企業の皆様と様々な話をする中で、経営へのヒントを得ることが多くあります。皆様にもぜひ各種部会や委員会に実際に足を運んでいただき、他の会員企業とのネットワークを広げていただきたいと思います。新しいビジネスのチャンスが広がるかもしれません。

近々、JACTIMも引っ越しをする予定です。新しい場所では、会議室が非常に充実していると聞いております。Wifiも問題ないと聞いております。食事も便利になると聞いております。JACTIM到着直前に渋滞のために車が動かなくなったり、会議中に急に通信が途切れたり、急に天井から水が降ってくるようなことはきっと無いのではないかと思います。会員の皆様が更に集いやすくなること間違いないです。詳細は事務局より案内がありますので皆様ぜひ楽しみにしておいてください。

以上