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日馬をつなぐビジネスマガジン

副会頭 藤原敏晴
(マレーシアみずほ銀行 取締役社長)


日頃よりJACTIMの活動に格別のご理解とご協力を賜り、心より御礼申しあげます。マレーシアみずほ銀行の藤原でございます。現在、副会頭を務めております。皆さまと共にJACTIMの発展に貢献できることを、大変光栄に存じます。

私が初めてマレーシアの地を踏んだのは約3年前のことです。初日から居心地の良さを感じ、日々の生活の中でマレーシアの魅力をさらに実感いたしました。国民の多様性や温和な人々の気質、豊かな食文化、一年を通じて温暖な気候は、暮らしやすさだけでなく、事業活動においても大きな安心感をもたらしました。休日には家族や友人とローカルフードを楽しみ、雄大な自然に触れることで心身をリフレッシュし、新たな発見と刺激を得ております。特に、地域社会との交流を通じて築かれる信頼関係や、異なるバックグラウンドを持つ方々との誠実な関わりは、マレーシアならではの価値であると感じております。これらの経験が、現在の対話重視・相互理解を基盤としたビジネス姿勢に直結していると強く実感しております。

みずほ銀行は1993年にラブアン島でオフショア金融業務を開始し、2011年に現地法人を設立いたしました。現在は200名を超えるスタッフと共に、日系・非日系問わず多くのお客さまに貸出・預金・為替・デリバティブなど多様なサービスを提供しております。今後もグローバルネットワークを活用し、日本とマレーシアの架け橋として、サービスの向上に努めてまいります。

さて、近年のJACTIMの活動は、諸先輩方のご尽力と知見の蓄積により、より充実しております。2025年は会員企業の課題解決や要請に応え、ビジネス支援・政策要望・日系企業によるマレーシア経済振興を軸に、幅広い事業を展開いたしました。JACTIM Foundationを通じて、学生研究支援、日本語・日本文化の普及、大学と日系企業の連携強化、インターンシップ活性化支援や奨学金事業、日本・マレーシア技術学院との覚書締結など、学術・人材面での繋がりを深め、社会貢献と日本のプレゼンス向上に努めました。対外関係では国内外の団体や各種省庁に加え、新たに警察との連携・ネットワークも拡大し、企業の課題解決に向けた政策対話も強化いたしました。各部会や委員会の交流機会も増え、新たな会員優待サービス「JACTIM CARD」や福利厚生の拡充、大規模忘年会など、会員サービスもより充実いたしました。事務局オフィス移転や会員専用ポータルサイト刷新により、情報共有・運営体制も強化いたしました。このように、企業支援、政策対話、学術・人材貢献、ネットワーク拡大、サービス充実、組織改善に至るまで、日系企業とマレーシア社会双方への貢献を高めた一年となりました。JACTIM活動を支えるため、会員企業の課題サポート能力や情報発信機能の強化を図るとともに、財政基盤の安定化を図るなど基盤強化も進めており、会員の皆さまの交流・連携のハブとして発展し続けてまいります。

世界はいま、大きな転換期を迎えております。地域紛争の長期化、ポピュリズムの常態化、サイバー攻撃の頻発などにより、地政学リスクが高まっております。さらに、保護主義的政策の影響により、貿易や市場にも大きな変化が生じております。物価高や為替変動も重なり、企業を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、こうした状況下だからこそ、JACTIMのネットワークと知見を活用し、ともに困難を乗り越えられると信じております。

最後に、マレーシアおよびJACTIM会員企業の更なる発展を心よりお祈り申しあげます。今後とも事務局や関係各所と連携し、地域社会・経済への貢献に努めてまいります。引き続きご指導ご鞭撻のほど、何とぞよろしくお願い申しあげます。

以上