
福地 なぎさ
(マレーシア三井物産)
2026年3月11日(水)、JACTIM事務局にて「国際レディースデー」を記念し、女性向けイベントが開催されました。約30名の参加者を迎え、メインイベントとしてパネルトークが行われました。パネリストには、Pigeon Malaysia (Trading) Sdn Bhd.の吉村さん、Mitsubishi Corporation Kuala Lumpur Branchの野牛さん、Courts Sdn Bhd(株式会社ノジマ)の稲毛さん、そしてABeam Consulting (Malaysia) Sdn. Bhd.の鴻池さんが登壇し、キャリアやワークライフバランスについての貴重な話を伺うことができました。


【写真上:登壇者の方々】

イベント冒頭に、鳴釜会頭が「人は機会があれば変わることができる」と述べ、自身の悩みを解決するための方法として、①正面から立ち向かう、②問題を丁寧にひも解く、③誰かに話してみるの3つのアプローチを紹介しました。
特に③の「誰かに話してみる」ことについては、参加者に向けて「自分一人で考えるのではなく、他者と共有することで新たな視点が生まれ、1+1が3になる成果につながる」とアドバイス。集団で知恵を出し合うことで、難しい課題も解決できる可能性が広がるとお話になり、「本日は楽しみながら多くの『1+1=3』を生み出してほしい」と呼びかけ、和やかな雰囲気の中でイベントがスタートしました。
パネルトークでは、各パネリストが自身のキャリアや経験を基に、仕事とプライベートのバランスをどう取るか、また現代の女性が直面する課題について、日本とマレーシアの働く環境の違いに焦点を当て、「キャリア観」「ワークライフバランス」「職場での女性の役割」という三つのテーマに沿ってお話しいただきました。
女性の活躍が進んでいることもあり、ワークライフバランスの柔軟性を感じられ、安心感を覚える場面があるとの声がありました。一方、日本から派遣されている立場として、生産性向上の余地が多く残されていることも実感しており、改善に努めていきたいとの意見もありました。
それぞれ挙手制や赴任の打診をきっかけに海外赴任の機会を得て、自ら挑戦を決断しマレーシアに赴任されたとのことです。実際に働いてみると想定外の事態が多く発生し、自信を失いかけることもあるものの、常に完璧を求めるのではなく「まだ途中」という気持ちで前向きに努力し続けることを大切にしているという考え方が共有されました。また、基本的な業務の進め方においても自分の「当たり前」と異なる対応に直面することが多いものの、価値観を押し付けるのではなく自身の姿勢で示すことで伝えていくことを意識しているという経験談も紹介されました。
出産や家庭事情によりキャリアが停滞しているのではないかという焦りを感じることや、仕事に多くの時間を割かなければならないことへの葛藤もある一方で、すべてに真剣に向き合う中で徐々に自身のキャパシティが広がっていると実感できるようになったとの話がありました。
さまざまなお話を伺う中で、活躍されている登壇者の皆様も多くの悩みを抱えながら自身の役割を果たし、会社や家庭へのコミットだけでなくご自身の成長にもつなげている様子を知ることができました。実体験に基づく率直な言葉には説得力があり、参加者にとって非常に勇気づけられるパネルトークとなりました。
また、グループトークやフリートークの時間には参加者同士のネットワーキングや意見交換も活発に行われ、今回も盛況のうちにイベントを終えることができました。今後もマレーシアで働く皆様にとって有意義な場を提供できるよう努めてまいりたいと思います。
【当日の様子】





以上