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日馬をつなぐビジネスマガジン

ペナン地域部会長  日高 知之
( ETRIA MANUFACTURING MALAYSIA SDN. BHD.)


2024年度ペナン地域部会長を拝命致しましたETRIA Manufacturing Malaysia Sdn. Bhd.(旧Toshiba Tec Malaysia Manufacturing Sdn. Bhd.)の日高 知之(ひだか ともゆき)と申します。個人的にペナン地域部会長は2019年以来2度目の大役となります。 前回の経験を活かしつつJACTIM本部からの有意義な情報をタイムリー且つ正確に会員企業の皆様にお届けすると同時に、会員企業間の活発な情報、意見交換の場をご提供出来ますよう、微力ながらお役に立ちたいと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。

 JACTIMペナン地域部会はペナン州のみならず、ケダ州やペルリス州の地域企業の皆様も会員企業に含まれており、部会の会員企業数は2024年7月時点で約50社となっております。非常に小規模な部会ではありますが、本年度よりペナン三水会との合同部会の形式で部会運営を進めさせて頂く事となり、実に60社を超える企業の皆様が一同に介して合同部会を開催する迄に至りました。

今回の三水会との合同部会開催をご提案頂き、実行にまで漕ぎ着けて頂きましたJACTIM会頭、副会頭、更には関係されたました多くの皆様に、本書面をお借りして改めて感謝申し上げます。 ありがとうございました。


 

ペナン地域部会は、概ね3ヶ月に1回のペースで(年間計4回)定期的に活動を続けております。2023年度は、以下の通り合計4回の地域部会を開催し、うち1回はペラ部会との合同部会を開催致しました。

■2023年 5月 ご講演: 『マレーシアでの部下と向き合えるコミュニケーション』
             講演者: 森田 益充(もりた やすみつ)様

■2023年 8月 ご講演: 『オフィス環境改善事例紹介』
             講演者: 笠畑 勇介(かさはた ゆうすけ)様

■2023年11月 ご講演: 『2024年度予算案 ~税制改正を中心に解説~』
             講演者: 加藤 芳之(かとう よしゆき)様
             ※ペラ地域部会との合同部会として開催

■2024年 1月 ご講演: 『ChatGPTの活用方法と最新情報について』
            講演者: 成澤 将太(なるさわ しょうた)様

2023年度は『コロナ禍からの回復期』という背景も有って、基本的には対面+オンラインでのハイブリッド形式での開催となりました。 2024年度は会員企業の皆様の合意のもと、対面での定例会をアレンジすると同時に懇親会の再開による活発な交流や意見交換の場もご提供出来る様になりましたので、会員企業のみならず、企業間の交流の場として幅広い企業の皆様にご活用頂けます事を希望致します。


近年のペナン州の再開発には目を見張るものが有り、島内ありとあらゆる場所で工事が進んでいます。ペナン島南部の海を埋め立てて人工島を造成する 『シリコン・アイランド計画』、ガーニー・ドライブの海岸線に人工ビーチやレストラン街を建設する 『ガーニー・ワーフ計画 Phase2』(今は 『ガーニー・ベイ』 と呼ぶ様です)、E&Oグループが開発を進める 『アンダマン・アイランド計画』、ゲルゴーの海岸線沿いの 『ザ・ライト・シティとアート・ギャラリー・センター開発』、ペナン1stブリッジからアイル・イタムへと道路を繋ぐ 『新バイパス道路工事』 など。

これら以外にも、ペナン州政府は 『PTMP/ペナン・トランスポート・マスター・プラン』 を発表しており、大きなところでは、空港とジョージタウンをLRTで繋ぐ 『Bayan Lepas LRT』、ジョージタウンとバタワースを繋ぐ 『ジョージタウン=バタワースLRT』 などのLRT計画、何度も立ち消えになっている 『海底トンネル』 によるメインランドとの道路接続など、我々の生活のみならず、企業のオペレーション改善に大きく寄与するであろう交通インフラの改善・整備を大規模に進めています。

最終的には公共交通機関と個人の交通手段の比率を40:60にする事により、慢性的な交通渋滞の緩和を目指すと同時に、今後も継続的に増加が見込まれる自動車の増加を見込んだ道路整備をゴール目標に、ペナン州政府が推し進めるこのPTMP計画から今後も目が離せません!


2023年度は政府によるコロナ対応の緩和が進み、全世界がwithコロナからafterコロナに大きく舵を切った1年でした。 新型コロナは我々の生活は勿論の事、企業の働き方すら大きく変えてしまい、勤務体系はオフィスに集合して対面でオペレーションを進めて行く従来型の集合オペレーションの形態から、働く場所を問わない在宅勤務型が多く取り入れられる時代になりました。 押印や署名などのマニュアルオペレーションも、在宅勤務型のオペレーションに合わせたペーパーレス、電子署名などに置き換わり、コロナ禍の4年間で我々の働き方も様変わりして来たと言えます。 新型コロナのパンデミックは世界規模でのピンチでしたが、そのピンチをチャンスとして捉え、企業は一昔前では考えられない現在の様な場所を選ばない働き方を新たに構築してしまいました。

そうなんです!実はピンチってネガティブに捉えがちですが、実はその裏側にはチャンスが潜んでいて所謂表裏一体なのかも知れないという事に最近気付かされ、モノを見る視点を変える事を最近心がける様になりました。 最近の生成AIの発達は目を見張るものが有ります。 自動車の自動運転技術や配膳ロボットなどもそれに類いしたAIの発展型の一つで、近い将来かなりの職種の職業がAIに取って変わられてしまう様なニュースを良く耳にしますが、このピンチも実は一つの大きなチャンスなのかも知れません。生成AIで、今後の我々のオペレーションはどう変わって行くのか? ポジティブに捉え、視点を変えて考える事が出来れば、きっと違った近未来が見えて来るのかも…

2024パリオリンピックの柔道団体のデジタル・ルーレット、男子サッカーの細谷の同点弾のVAR判定オフサイド、デジタル、AIにもやもやを抱えつつ次代へ足を踏み込んで行きましょう。
纏まりのない話しをずらずらと書き並べてしまいましたが、今年一年、微力ではございますが皆様のお役に立ちたいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

<ペナン島南部シリコン・アイランド計画 構想図>