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日馬をつなぐビジネスマガジン

9月15日、TVET 等での技術学習と業界現場の間のギャップを埋めることを目的としてマレーシア生産性公社 (MPC)と MITI により導入された AiI (Academy in Industry)についてマレーシア生産性公社(MPC)とJACTIM との初エンゲージメントセッションを行いました。

MPC公社の、Mr.Zahid Ismail, Deputy DG 、 Mr.Mohd Muzaffar, Director は、2022 年度のマレーシアの生産性は5.4%で第 12 次マレーシアプラン(12MP)の目標 3.7%を上回ったが、本年 2023 年は減速すると想定しており、MPC は生産性・競争力向上に向けての提案をPEMUDAH(Special Task Force to Facilitate Business)に進言し、素早く実行すると述べました。

これを受け、澤村会頭より、人材の確保は産業界にとってトッププライオリティーであり、在マレーシアの日系企業でも本年(3 月)実施した調査では一般ワーカーや高度人材の確保が最も大きな課題として約半数の(48.7%)企業で挙げられている現状があり、一方で産業界支える人材育成を行う TVET での、産業界が必要としているスキルセットとのミスマッチが問題となっている。このミスマッチを改善するためには TVET と産業界との協力が必要である。

また、今月3月にはエアアジアでは技術・職業教育訓練(TVET)の学生のスキルセットの強化を目指し MOHR と MoU を締結、日本企業では D 社が全国の TVET や ADTEC と協力し、空調技術者の育成を図る為のMoU を 7 月に締結されたことを受け、産業界が“人材の確保”から“人材の育成”にマインドセットをシフトしてきている。今後、TVET のシラバスに Academy in Industry のイニシアチブを取り入れ、現場に即したハンズオンスキルを学生に教えてゆく事がこれからの産業人材育成の柱となると思うと伝えました。

今後 、JACTIM 企業とのワークショップを行う製造業中心に 、20 社とのワークショップで具体的なスキルギャップ、求められるスキル等の意見を MPC に出し、PEMUDAH に具申してゆくこととなり、日系企業が求めるスキル、高度人材育成、について今後も継続して協議を続けていくことで合意しました。