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日馬をつなぐビジネスマガジン

副会頭 松原 浩昭
(在マレーシア国東レ副代表)

JACTIM会員の皆様、今年度副会頭を務めております、東レの松原です。2021年 5 月にペナンに着任して以来、コロナの影響により対面でお会いする機会は限られておりますが、微力ながらJACTIMに貢献できればと考えていますので、ご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

私は過去にフランス、韓国での駐在経験があり、今回が3回目の海外駐在の機会となりますが、マレーシアでの駐在生活(今回は単身です。)は2週間のホテル隔離後、ロックダウンの中で始まりました。その後も、コロナによる混乱に加え、8月には首相交代、年末にはオミクロン株が世界中で猛威を奮いはじめるなど、時々刻々と状況が変わっていく中でビジネスの舵取りをする難しさを実感しました。本年4月に、約2年ぶりにマレーシアの国境が解放されてからは、徐々にいくつかの地域イベントにも参加できるようになり、ようやくペナンらしい暮らしを過ごすことができています。休日には趣味の街歩きを通して、少しずつではありますが、美食の街ペナンを楽しんでいます。

ペナン生活で印象深い出来事の一つとして、ペナン盆踊り大会があげられます。同大会には例年数万人規模が来場すると聞いていましたので、3年ぶり、かつコロナの影響が残る中での開催となった今回、どのようなイベントになるのか不安と期待を抱きながら当日を迎えました。結果としては、関係者の皆様のご尽力により、非常に大盛況の中で無事に同大会を終えることができました。オープニングセレモニーには、ペナン州長を始め、ペナン州首席大臣、在マレーシア国大使館の髙橋大使及びペナン総領事館の折笠総領事(当時)がご出席され、会場では盆踊りなどのステージイベントのほか、飲食ブースや日本の夏祭りを再現した縁日ブース、浴衣着付けコーナー、打ち上げ花火など、様々な催しが行われ、大変多くの来場者で賑わいました。この様な文化交流行事が生み出すエネルギーの力強さを、直に感じることができた経験でした。2022年は、ルックイースト政策40周年という、日本・マレーシア両国にとって節目の年であり、各地で様々な交流行事が開催されています。こういったひとつひとつの取り組みが、両国が今後もより良い未来を創っていくための原動力になればと思います。

コロナに関しては段階的に規制緩和が進んでいますが、新たな変異株の出現に加え、サル痘の発生やウクライナ問題など、各地で予測できない事態が次々に起こっています。マレーシアでは、11月に急遽連邦議会下院総選挙が開催されました。このように日々変化し続ける状況の中で、マレーシアでどのようにビジネスを継続、拡大していくか、会員企業の皆様も頭を悩ませておられることと思います。DXの推進、温室効果ガスの削減などの中長期的な課題にも答えを出してゆかねばなりません。このように国内外に難しい課題が山積していますが、JACTIM を通して皆様と情報交換をさせて頂き、力を合わせて、この困難を乗り越えて行きたいと考えております。皆様のお力添えを宜しくお願い申し上げます。

2021年9月に、ペナン新型コロナウイルス基金「Penang COVID-19 Fund」に100万リンギットを寄付しました。ペナン州首席大臣からは、「このような困難な時期に州政府を支援してくださったマレーシア東レグループをはじめとする寄付者の方々に大変感謝しています」とのコメントをいただきました。