
一法師 浩二 様
(正興電機 アジア マレーシア)
2026年度のジョホール地域部会長を担当させていただいております、正興電機 アジア マレーシアの一法師です。弊社は、配電盤・分電盤などの盤に使用されるカムスイッチ・端子台を製造・販売するメーカーです。
ジョホールバルのパシルグダン地区に拠点を有し、創業38年が経過しており、売上高の7割を親元(正興電機製作所)持ち帰りの事業を行っております。
私は、2020年2月に単身赴任しましたが、1ヵ月後にはパンデミックで操業停止を経験しました。また、20数年前にも、当地に海外勤務の経験は有りましたが、街並みの大きな変化・発展に驚くばかりでした。
2025年度のJACTIMジョホール地域副部会長、及び今年度の部会長を担当させていただき、JACTIMの各種活動を通じてより多くの皆様との出会い・経験をし、たいへん感謝しております。
2026年6月現在、ジョホール地域部会には38社が登録されています。部会は四半期毎に実施しており、講師によるセミナーやJACTIM事務局からの報告により、情報や新たなソリューションへのヒントの提供、議論などを行っています。
また、地域部会の翌日にはゴルフ懇親会も実施しており、会員同士の連携強化を意識した活動を推進します。
2026年度は、以下の地域部会活動を行いました。講演テーマの選定にあたっては、部会各社からのアンケートやその時点のトピックスを基に選定し、講師を依頼しました。
◆2026年3月6日 第一回部会
講演①:ASEANの日系企業の昇給とマレーシアローカル企業昇給最新リポート(Persol 二所宮様)
講演②:サーベイ結果から紐解く従業員行動と人材定着に効く福利厚生戦略(Aon 石塚様)
◆2026年6月6日 第二回部会
講演①:マレーシアの政治・文化・経済について(在マレーシア日本国大使館 参事官 北岡様)
◆2026月10月2日 第三回部会
講演内容は未定
各部会では、講演に対する質疑応答、JACTIM事務局からの情報連絡終了後の懇親会、及び翌日にはゴルフ懇親会を通じて、活発な議論と交流を行うことができました。
ジョホールでは、シンガポールと近接していることもあり、2024年初にはマレーシア・シンガポール両政府間で「ジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)」の共同開発に関する覚書が締結されました。
その後、2024年末にはJS-SEZの概要が発表されましたが、新たにジョホールに進出する企業を優遇する政策が主であり、既存企業に対しては、人材獲得競争の激化や人件費の高騰、各種コストの上昇など、マイナス面の影響が懸念されています。
また、シンガポールとジョホール間を結ぶ通勤鉄道「RTS」が開通すると(2027年初予定)、人の流れが活発となります。シンガポールとジョホール間の給与水準の差は大きく、現在でもジョホールから多くの労働者がシンガポール企業に通勤しています。
RTSの開通により越境通勤がさらに容易になると、より良い労働条件を求めるジョホールの労働者が増えることが予想され、既存企業はJS-SEZ進出企業やシンガポール企業との間で人材獲得競争を行わなければなりません。
給与面でシンガポール企業に対抗することは現時点では難しいと言わざるを得ず、給与や福利厚生だけでなく、いかに従業員エンゲージメントを高めていくかが人材確保にとって重要になると考えています。ジョホール部会としても、この課題に取り組んでいく必要があると感じています。
私の部会長としての任期はあと半年余りですが、今後ともJACTIMの皆様と連携し、上記の課題も含め、様々な課題を検討・議論していければと考えています。
以上