9月8日、第19回大阪・関西万博マレーシアパビリオンにて「マレーシア・ナショナルデー」(マレーシア建国記念日)を祝う公式イベントが開催され、JACTIMより、鳴釜会頭、事務局長樵田が参加しました。
マレーシア政府官房⾧官 Tan Sri Shamsul Azri Abu Bakar 氏による基調演説の主な内容は下記のとおりです。
・マレーシアは多様性によって力を得、そして団結・調和・強靭さ・共通の志という精神に導かれてきた。それが「マレーシアMADANI」の中核をなす。
・独立から僅か70年で、一次産業に依存した経済から、革新的な経済へと変革。
・1957年の独立から数か月で日本との二国間関係を樹立し、1982年からの東方政策でより前進した。
・2023年12月には、「包括的・戦略的パートナーシップ」が正式に位置づけられ、安全保障、GXなど重要な分野が新たに包摂されることとなった。
・現在まで、28,000人を超えるマレーシア人が日本で学び、MJIIT設立など学術交流や文化交流を引き続き育んでくれる。
・経済面では、2025年前半には、両国間の貿易額は138.8%という増加を示し、704億1,000リンギットに達した。
・加工食品、電子機器、パーム油製品など輸出は79.2%増加し、宝飾品や機械類を中心とする日本からの輸入も大幅に増加した。
・こうした成⾧は、MJEPA、RCEP、CPTPPといった協定に支えられている。
・これまでに2,800件を超える製造業プロジェクトが完了し、34万人以上の雇用
を創出するとともに、1,059億リンギットもの貢献をマレーシア経済にもたらした。
・これらの投資は、半導体、クリーンエネルギー、先端製造業といった幅広い分野に及び、革新と持続可能な成⾧に対する双方の決意を改めて示すもの。
・2025年、マレーシアはASEAN議⾧国を務める栄誉を担っている。そして日本は万博の開催国として世界を迎えている。
・マレーシア館は、当初の目標額130億リンギットに対し、約120%に相当する潜在的な貿易・投資を達成することができた。
・これは、我々のパートナーシップの強さ、そしてマレーシアの提供する価値が国際的に高い魅力を持っていることを示している。
・マレーシア館では週ごとに多彩な活動や展示を展開し、208を超えるビジネス関連プログラムと98の非ビジネス活動を開催予定。
・「産業ウィーク」では、グリーンエネルギー、ハラル・イノベーション、DX、先端製造業といった戦略的分野に焦点を当てている。
・これらは、グリーン投資戦略(GIS)や国家半導体戦略(NSS)といった主要な国家政策に基づき、航空宇宙、電気・電子、製薬、デジタル経済などの高付加価値分野を推進するものである。
・それは、国家産業マスタープラン2030(NIMP)やマダニ経済の枠組みに連動している。
・マレーシア館は、すでに来館者が280万人を超え、当初目標の150万人を大きく上回った。
・マレーシア館で提供するロティチャナイは「国際グルメパビリオン」の最優秀賞候補に選ばれた。
以上