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日馬をつなぐビジネスマガジン

  

副会頭 鳥羽 克敏
(マレーシアみずほ銀行 社長)

昨年度に続き、副会頭ならびに地域担当理事を務めさせていただいておりますマレーシアみずほ銀行の鳥羽でございます。JACTIM会員企業の皆様におかれましては、平素より大変お世話になり誠にありがとうございます。

2020年12月末に当地に着任し約1年半を過ぎました。バブルの余韻がまだ残る1993年に入社し、国内勤務を挟みながら、ニューヨーク、シドニー、シンガポールと勤務し、今回のマレーシアで4ヶ国目。気が付けば銀行員生活の半分以上が海外勤務となりました。地域統括業務をしていた際、他国の拠点もいろいろ見ましたが、マレーシアの生活は特に素晴らしいと実感しています。常に半袖・短パンで過ごせる気候(ものぐさな性分なので、、、)、充実した日本食や利便性など生活環境に加え、個人的にはゴルフ環境の良さが大変有難く、ゴルフの上達も一つの重要ミッションと勝手に位置づけています。
そして何よりも、マレーシアは他国と比べても商工会議所としての活動が大変活発だと思います。諸先輩方のこれまでのご努力とご尽力の積み重ねが脈々と引き継がれて、現在のJACTIMの活動に結びついているものと強く感じています。
みずほ銀行は、1993年にラブアン支店にてオフショア金融業務を開始して以来マレーシアでビジネス展開をしております。オンショアライセンス取得により2011年に現地法人「マレーシアみずほ銀行」を設立し、おかげさまで昨年10周年を迎えました。日系企業向けのみならず非日系企業も含め幅広く金融サービスをご提供しており、グローバルネットワークを活用しながら日本とマレーシアのビジネスの架け橋になるべく日々活動しております。
コロナの真っ最中に着任したため、JACTIMでは当初よりオンラインをベースとした活動となっておりました。オンラインの良い点も多少はあるものの、やはり会員間の交流や情報交換などで制約を感じざるを得ません。昨年度金融部会長を務めさせていただいた際には、皆様からのご提案を踏まえ、少しでも会員間の交流を活性化すべく、月例の部会とは別にウェブ交流会を試行しました。また、感染状況が落ち着いたタイミングではSOPを遵守しながら金融部会・貿易部会の合同親睦ゴルフ会も開催し、多少なりとも会員間の交流を促進できたのではないかと思っています。
地域担当理事としましては、フィジカルでの部会開催ができない中、KLからどのように貢献できるか常に悩みながら取り組んでおります。しかし素晴らしいことに各地域部会の議論は大変活発で、コロナの感染・規制対応、人材不足・外国人労働者規制問題など多様なテーマについて、ざっくばらんに踏み込んだ情報交換・意見交換がなされています。各地域での輪をマレーシア全土に結び付けてゆければと思います。
難しい環境の中でもJACTIMでこのような活動ができるのは、事務局の方々の準備・手配など強力なサポートがあってのものであります。事務局の皆様のご尽力に改めて感謝申し上げます。
ご存じの通り本年は東方政策40周年という記念すべき年です。この40年間で各国の発展が進み日本の相対的な位置づけも変化してきました。マレーシアでビジネスを行う身としては、この節目となる年を機に、日本・マレーシアの経済関係がより活発になることを切に望むところであります。コロナ影響、ロシア・ウクライナ問題、世界的な物価上昇、など様々な問題と先行き不透明感がある中、JACTIMにおいて、企業や業界の枠を超えて情報交換し知恵を出し合うこと、そして日系企業の事業環境向上に向け政府・官庁等に対して要望・提案等の発信を行うことは大変意味のあるものと思います。
引き続き在マレーシア日本国大使館、JETRO、日本人会のご支援ならびに会員企業の皆様のご協力を仰ぎながらJACTIMとしての取り組みに微力ながらも貢献できればと考えております。今後ともよろしくお願い致します。