西本 裕行
(カネカ マレーシア)
会社生活33年。そのうち約半分を海の向こうで過ごしてきました。マレーシアが3か国目の海外赴任となります。私の駐在生活の基本は、衣食住&ゴルフ(カラオケもかな)といっても過言ではありません。ゴルフを初めたのは、初赴任先であるアメリカ(ヒューストン)でした。
海外生活が長い人ならご理解頂けると思いますが、駐在員たるものゴルフをやらないのはあり得ない、仕事よりもゴルフが先だろう、着任時にゴルフバックを持ってこないとは何事だ、という強烈な環境に31歳の時に飛び込みました。
一番は社内外を問わず、幅広い交友関係の構築です。会議室の挨拶だけでは、どうしても顔も名前もすぐに忘れてしまいますが、カートに同席して半日おしゃべりをすると、年齢に関係なくとても親しい関係を築くことができます。
さらに、仕事への向き合い型の基本も学びました。ゴルフは目標が最初からクリヤー、且つ、全員に平等です。目標(カップ)が決まっており、その目標に到達するための手段は千差万別。1打目がどこに行こうが、2打目以降でフォローでき、あがってみたらパーということはよくあります。仕事も同じで、人により攻め方は異なり、最後まであきらめずに攻略することが目標達成の秘訣と思います。
ヒューストンのDeer wood とTour18はとてもキレイで素晴らしいコースでした。家から近かったBay Oaks GCも素晴らしかったと思います。一番ラウンドをこなしたのは、弊社工場の近くにあったBattle ground G.Cで思い出に残るコースです。1番ホールの右にあった大きな池に何十発かの私の化身が今もなお眠っていると思います。
ゴルフはメンタルスポーツと言われますが、プレーする中でその意味を痛切に実感しています。アプローチやバンカーでの軽いイップスには手を焼きました。
一方、ゴルフは純粋な気持ちを思い出させてもくれます。今でもゴルフの前日は、遠足を待ちわびる子供のようにワクワクしているほどです。ゴルフは、気持ちを高ぶらせたり、落ち込んだりもしますが、それがゴルフの醍醐味の一つです。この気分のアップダウンが心も体も若返らせてくれます。
この歳になって、いつまでも若い気持ちと体を維持するには最適のスポーツだと感じています。これからゴルフを始めようと思っている方に伝えたいのは、ゴルフはできるだけ早い時期に始めてください。嫌々上司やお客様に同行するのではなく、自分なりの目標を設定し、前向きな気持ちでゴルフに取り組むことを目指してください。仕事もゴルフも何事もポジティブが一番ですよ!
以上