12月2日、経済産業省資源エネルギー政策統括調整官 木原 晋一 氏をお招きし、JACTIM事業環境委員会における特別セミナーと題し、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)の近況についてご講演いただきました。
AZECは、2022年1月、岸田総理(当時)が、施政方針演説において、アジア各国が脱炭素化を進めるとの理念を共有し、エネルギートランジションを進めるために協力することを目的として提唱され、講演では、ASEANの多くの国は、カーボンニュートラル実現を表明するも、電力の太宗を石炭・天然ガスの火力発電に依存しており、 経済成長に伴い更に電力需要が拡大する中、現実的な形で着実に脱炭素を進めることの重要性についてや、ASEANは日本と同様、GDPに占める製造業の割合が高く、世界の製造業の拠点となっており、今後、成長力を維持・強化しながら、脱炭素化を進める上で、脱炭素化が困難な産業部門の電化促進などは日本と共通の課題でもあり、日本の技術やファイナンスを通じて協力することは、世界の脱炭素化を加速する上でも重要など、質の高い世界のものづくりを支えるためにも、日本とASEANの経済成長とエネルギー安全保障を両立しながら、GXの取組みを進め、連携を深めてゆくことについての必要性についてご説明頂きました。
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