副会頭 松本 道吉
(在マレーシア国東レ副代表、JACTIM副会頭、ペナン日本人会会長)
JACTIM会員の皆様、平素より大変お世話になっております。今年度副会頭を務めております、東レの松本です。2023年6月に着任し2年が経過致しましたが、普段はペナンに在住していることもあり、なかなか皆様にお会いする機会も少なく、誠に申し訳ございません。引き続き、何卒宜しくお願い致します。
海外経験は今回が2度目で初のペナン生活となりました。ペナンの魅力は何といっても飾らない町の雰囲気や美味しい食事で日々満喫しておりますが、お陰で体重は5kg増えました(笑)。
また、おそらく世界最安レベル(と思っています)の低価格ゴルフも大変魅力で、一番安価はメンバーRM50のMVゴルフリゾート!!、日本人会ゴルフ一も毎年80名以上に参加頂き、大変盛り上がっております。自身も一向に上達はしませんが、毎週のように皆様と半パンゴルフを楽しんでおります。
さて、私は着任当初より、JACTIMではペナン地域部会の担当理事として、同時にペナン日本人会においても理事も拝命し、双方の橋渡し的な役割も兼ねていると感じております。そこで、この場を借りて、2年間のその部分の貴重な経験(格闘?)について皆様にご紹介したいと思います。
23年度は、JACTIM理事とともに、日本人会の学校運営委員長を拝命し、そこで(私にとっては)突如として、大家であるメソジスト教会からの学校移転or買い取り要請問題に正面衝突しました。初めは“そういうことも考えてほしいですねえ”、といった話かと思いましたが、その期待は見事に裏切られ、彼らにとっては10年前にも申し入れて取り下げた経緯もある、準備周到、待ったなしの要請であることが判ったのです。幸いにも10年前の理事の皆様のご英断による積立金がRM5mに至っておりましたが、校舎は老朽化が進んでおり買い取りは不可能、悩んだ結果、移転する!を決断し、24年2月の理事会総会の場で皆様へのご説明、同時に移転プロジェクトを立ち上げました。
加えて、24年は日本人学校創立50周年でもあり、我々はこの記念すべき年に、記念式典準備・実行および引っ越し先探し・実現を同時に推進することになったのです。しかも、学校は生徒数の減少から財政も赤字に陥っており、今よりも安い家賃の中古校舎かつ通学への利便性維持、という条件つきです(泣)。その後の紆余曲折・多事多難は割愛致しますが、タンスリ小西様、政府関係者、社内のダトウ有識者、イビデン田中様、他の献身的なサポートを頂き、ジョージタウンのヘリテージエリアど真ん中の海南小学校跡地に移転することになり、本年7月末に引っ越しを実現するところまできました。全てのご関係の皆様に感謝申し上げます!
24年度は、JACTIMでは副会頭兼ペナン地域部会担当、日本人会では商工部会長として三水会を担当することとなりました。ここで再び、でした。
JACTIM地域部会は年4回ほどの例会、三水会も過去より多い時は4~6回の例会を行ってきている、とのことで、え?私、年に10回例会するの?です。学校問題が正面衝突ならば、これは側面事故?です。整理しますと、二つの会は、ともに、企業を対象とした情報交換、勉強会、講演会、更にはジョブマッチングや懇親を目的とした活動あり基本的に“同じ活動”です。
かつ、ペナンでは日系企業・出向者も減少している中、事務局としての負担も増えていたのです。完全なる重複であり別々に行う意味も小さい、加えて自分事の負担もままならない(-_-;)、と、強く感じた私は、“合同部会にしたい!”と叫び、まずペナン日本人会に訴えました。当時の川口総領事も含めて大筋でご賛同頂けたことから、次いで、当時の澤村会頭、鳴釜総務委員長、青木様、他関係者へ嘆願し、ご理解を頂いた上、6月の総務委員会、理事会でのご審議・ご承認を得て、日本人会・三水会へもご説明し承認を得ました。実は、この問題は過去にも同様の課題認識から、当時の関係者で議論し方針は成立したものの、人の交代などもあり、実現されずにいたことも判りました。
そこで今回は、必ず実現させる、との強い意気込みで、幹事会社輪番制の見直しと個別説明、詳細な運営法改定の立案、クランバレー三水会へのご理解などの根回しについても、弊社岡田・澤田両君の全面的協力を得て進めていきました(※二人には上記学校問題でも全面支援頂いたこと、心より感謝しています)。
かくして、2024年7月5日、記念すべき第1回合同例会、JACTIMペナン地域部会兼ペナン三水会を開催、当日は、澤村会頭にもお越し頂き、JACTIM28名、三水会48名、重複23名、合計67名が出席しました。冒頭、私からは、『近年ペナン在住の日本人マンパワーは各社とも減少傾向です。そこで、参加各社また事務局の負担を少しでも軽減し、かつ、在ペナンのマレーシア日系企業が末永く、自然体で、連携を継続するサステナブルな運営を目指していきたい。』とのご挨拶をさせて頂きました。
お陰様で、24年度は年4回の合同例会を無事終えることが出来た上、本年も継続、新たに“シナジー”の芽も生まれつつあると感じております。また、体制変更に対しは、ご無理を聞いて頂き、全面協力頂いた樵田事務局長にも心より感謝し、お礼を申し上げます。
25年度に入り、Jactimは副会頭、日本人会ではついに会長職を拝命することになりました。そして再び。。ペナン日本人会は会員企業減、会員数減により“昨年から財政赤字”に陥っていることを知りました。これはもはや“横転事故”とでも呼ぶべきでしょうか。そこで本年より、KL日本人会・星合会長、柳井事務局長からも情報を頂き、“日本人会魅力アップ活動”をスタートさせました。最後に、KL在住の日系企業、日本人の方々にも、少しでも関連がございましたら、ペナン日本人会への入会を是非お願いしまして、筆を置かせて頂きます。長文、大変失礼致しました。最後までお付き合い頂き感謝致します。
写真:JACTIM・三水会合同例会の様子